Muammar_al-Gaddafi-09122003[1].jpgカダフィ大佐
wikipediaより

ついにリビアにも、革命の波が押し寄せてきましたね。
ここ、マリに住むものにとっても、これは対岸の火事ではなくなってきた、ということです。

どういうコトかと言うと、このマリという国、実はそうとうリビアと関係が深いんですね。ただ国が地理的に比較的近く(隣国アルジェリア・ニジェールを挟む位置)にあるという地政学的な問題だけではなく、リビアの最高権力者のカダフィ大佐が、老後はここマリに住みたいという意向があるようで、この国に対する莫大な投資が進められているのです。
現在至る所で建築ラッシュの感のあるバマコですが、一等地に広大な敷地を占有している幾つものホテルや建築中のビルディング、これらの多くにリビア〇〇という名前がついており、カダフィ大佐の写真が掲げられているのです。

そんな時にリビアでもし革命が起こったら。。。


私はこう考えます。

  • チュニジアのベンアリ前大統領は辞任後、国外の友好国であるサウジアラビアに亡命しました。
  • エジプトのムバラク前大統領は国内の保養地に退避しました。
    (大統領辞任の発表はこの退避を安全に行なった後、されたようです)

となると、カダフィ大佐がマリに亡命する可能性も少なからずあるのではないか。
そうなると、このマリという安全で穏やかな人々の国はどうなってしまうのか。

サウジアラビアを見ていると、そんなに問題は起きないように見えます。
しかし一時は『砂漠の狂犬』と呼ばれた大物が亡命するとなると、空気がざわつくと思います。ただでさえマグレブ・アルカイダによって遠くから揺さぶられているというのに。

そして、仕事が無いことが社会問題としてあるマリに於いて、非常に重要な海外からの投資がさらに減ってしまう、という事になってしまうでしょう。
ただでさえ平日昼間から、軒先でいいオトナが茶を啜ってダベっているというのに、ますますそれが増え、同時に増え続ける人口の受け皿がきっと無くなってしまうでしょう。

人口増加による経済破綻なんて、なんておかしなことでしょうか。

そうなる前に、日本の企業・投資家の皆様、ぜひこのマリという国に資本を投下し健全な発展をサポートしてください。
この国はきちんとサポートすれば、必ず伸びます。
どうかマリに、西アフリカに、アフリカ全土に健全な発展を!!