/* */ 日記 一覧 <西アフリカ、マリ共和国にて>

日記 一覧

政情不安が長年叫ばれ続け、そのエリアの大多数が世界最貧民国に数えられる場所、西アフリカ。
中でも民主的な政治体制が敷かれていると言われていたマリ共和国において、つい先日、クーデターが起こった。

一部ニュースで報じられてはいるものの、その現場に住むモノとして今回のクーデターの経緯とその背後に潜むもの、マリだけではなく西アフリカの将来について思うことをつらつらと書いてみようと思う。

概況

21日昼に北部地域の戦闘に関してデモが発生。
その集団が防衛大臣の対応に不服としてマリ国営放送局を占拠し、同日夜、関連勢力が大統領府を襲撃、大統領近衛兵との戦闘の末、22未明には大統領府の占領が完了し、クーデターが一応成功した、とのことのようです。

流れを見ていると突発的な行動のようにも見れますが、連動する形でガオ(北部地域の戦略拠点)の軍長官が追われていて、事前準備の有無や反抗勢力(クーデター側)の様子がまだ見えてきていません。
しかし彼らはTVでの声明発表の様子を見る限りまだ若く、一部ニュースでも青年将校とも称されています。軍幹部の腐敗に対する不満、というものもかなり高かったようです。

なぜ今か、というのは北部の戦争の緊張状態が極限に達した、というのが一つの答えだと思います。
そして、4月末の大統領選挙前に、民主的な選挙の実現を狙った、という可能性も捨て切れません。
ちなみにこの週末はムサトラオレ軍事政権(過去のクーデター政権)が倒れた日のようで、その辺も若干の関連があるのかもしれません。
そしてもう一つは突発的な、衝動的な行動。やはりこの可能性も捨て切れません。

ではつづきから、詳しく分析して将来を勝手に思ってみよう。

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と、言うことで前回からの続き、開発途上国における所得向上のアイディア、具体的アクションプラン編です。

前回はインターネットを使って時給500円の仕事が出来れば、この開発途上国においては大金持ち(とまでは行きませんね。実際は小金持ちです)に成れる、というところまで行きました。

その方法とは、

マーケットプレイス、というネット上でのお仕事情報交換サイトを利用するのです。

簡単で当たり前すぎる答えですね。

日本でもネットバブルがもてはやされた10年ちょっと前から、楽天ビジネスなどビジネスマッチングサイトがありました。
もはやフリーランスやSOHO、小規模事業体にとっては当たり前のサービスとなっている感もあります。が、国や言語が違えば常識が変わる、という事で開発途上国から国を超えてこういったサイトを利用してお金を稼ぐという発想はなかなか出てきません。しかも、途上国側からすればそんなことが出来る、という情報もありませんし想像も出来ないものなのです。

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インターネット

開発途上国と言いましたが、私は西アフリカの内陸国マリにしか住んだことがありませんので、あくまで彼の地における経験(現在進行中ですが)を基にひとつの所得向上のためのアイディアを提案したいと思います。

私は現在PCインストラクターという職業で協力隊として派遣されておりますが、この仕事における究極的な使命は、派遣国におけるITリテラシー(情報技術に関する理解度)の向上だと考えております。しかし現実には、配属先として職業訓練校(高校生や大学生に相当)において、教職員を中心にワードやエクセルなどのオフィス製品の使い方、それも初歩の初歩を教えている、そのためのマニュアルを提供しているといった活動を行っております。従って、マリという国全体に対するITリテラシー向上のホンの入り口の一部分をお手伝いしているに過ぎないのです。

さて、開発途上国共通の問題として、富の偏り(直接的に言うと貧富の差)が顕著であり、それにあわせて人間開発(主に教育)にも非常な格差が生じているということがあります。私はこの教育格差に関しては、ITの力で幾分か改善できる余地があるのではないか、と信じています。

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ここしばらくの出来事

最近は油断をするとブログを書かなくなってしまいます。
一応今回は忙しかったから、ということにしてここ最近の出来事をまとめたいと思います。
後に各項目ごとに、日記をしたためようと思います。そのときまた、興味があればごらんください。

この間にあった出来事一覧(それぞれ記事書きます。)

  • 農村で働く同任国の仲間のお宅訪問
  • 地方任国内旅行
  • 9/20-28 セネガル任国外旅行
  • 9ヶ月ぶりのマリ新隊員到着!
  • 一年次中間報告会
  • 隊員旅行
  • お世話になったJICA専門家の離任
  • 隊員(や関係者の)PC修理、サポートセンター大活躍
  • 配属先における中間活動報告(こちらはまだ、進行中、、、^^;)

他にも個人的にはたーくさん作業的なことがありまして、、、忙しく暮らしておりました。

皆さんご心配の私の体調はと言いますと、、、
低空飛行!低空ながらもしっかりと飛んでいます。大丈夫です!!

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何だか大変です。


1)まだ病院にいます

2)現金を盗まれました

3)むちゃくちゃ蚊に刺されます

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入院記

5/30月曜の夜に腹痛が始まり、
翌31(火)一日様子を見た上で、夜に病院へ。そのまま入院となり、水木金土と入院しています。

症状はまず腹痛。胃から腸にかけて、直接握られている様な痛み。それから下痢。ダイレクト感あふれる直通便。そして吐き気から来る食欲不振。当初はこれに加えて、38度近い微熱。

現状(6/4早朝)はわずかな腹痛、出ない下痢、吐き気、ダルさ。はっきりいって、改善は見られず。熱は下がった様ですが。

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バックパッカーは、バックパック(リュックサック)一つで旅をするスタイル。
チャリダーは自転車で旅をするというスタイル。
こんな旅のカテゴリーがあることを、私は知りませんでした。

チャリダーと我が家のマンション前でチャリダー
セキジさんと

もともと、旅行は大好きで、月1回以上は仲間と旅行に行っていました(あぁ、温泉に入りたい、、、)が、一人旅、というものは馴染みがありませんでした。しかしこの、協力隊参加がきっかけで、私の仲間(中年海外協力隊w)が予行練習(?)にと、インドへの一人旅(バックパッカー)をプレゼントしてくれたのです!!

その旅の様子はまたそのうち、いつかきっと、ブログで書かせていただくつもりですが、兎にも角にも、その一ヶ月間のバックパッカーではじめて、一人旅というものを経験しました。道中、やはり何人かのバックパッカーとも出会い、このスタイルを多少理解するようになりました。

そして今回、新たなタイプの旅人、チャリダーに出会ったのです

それはまったくの偶然から始まった出会いで、今我が家にチャリダーが三名、羽を休めています。

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本日昼頃、学校が停電してやることがなかった私の携帯に、調整員の方から電話がかかってきました。
(実はヒマ過ぎて、iPhoneでゲームをやって電気の復帰を待っていました、、、)

「今日、日本のためのセレモニーがあるんだけど、行く?」

もちろん参加します。

聞くと参加予定の日本人は大使館から2名のみ。
それは日本のためのセレモニーなのに、行かないわけには行きませんし、そもそも、こちらでは特別なことがない限り、人から誘われたことには極力参加しています。

だから当然、二つ返事。

それはある地域が開催してくれる、ということのようで、(国を挙げてのような)公式なモノではありません。
が、予定としては、大統領夫人がスピーチをされる(かもしれない)となっておりました。
(ここは見栄っ張りのマリ人、当然割り引いて読み解く必要があります^^;)

しかしながらマリと日本の精神的な距離が遠く、世界中から日本に向けた震災支援の名乗りを上げた国の中に、我らがマリがなかったこと、残念に思っていたので素直に喜びました。

ありがたい事です。
※後に大統領がポケットマネーから義捐金(義援金とも書くが、こちらは当て字だそうです)を出してくれていた事がわかりました。

なにはともあれ、協力隊首都チームで参加させていただきました。

 

日マリ協力の横断幕 日本とマリの協力を謳う横断幕が
何枚も掲げられていました。
布だって安くはないだろうに
日本追悼式典全景 準備中でこの人数、
開始時には3倍くらいに増えました
鼓笛隊軍隊が演奏をしてくれました
やはり皆、個人プレイ^^;
日本マリ両国旗きちんと国旗まで用意されていました
日本代表 我らが日本代表です

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昨日のことです。

NHK BS-1 地球アゴラ(日本時間4/10 22:00-22:49)という番組に、マリ人と結婚してマリに住んでいる方(山口由香さん)が出演されました。

番組の大まかな趣旨は、毎回テーマに沿って世界の各国を紹介する。しかもその各国に住むヒトをskypeで生中継し、生の声を放送する、というTVとしては新しい試みのモノ。試みも新しければ、番組の構成や内容も新しく、「あれ?NHKってこんなにフランクな局だったっけ?」と思えるようなVTRまで作られていたりして。

で、今回のテーマはずばり、『あなたの国の“イイ男”』

新しいですね。とてもNHKとは考えられない切り口。この切り口でその国を、文化を見てみようということで、若いヒトにも非常にわかり易いテーマで、実は結構奥深く文化的な背景まで紹介できちゃう切り口だと思います。

で、この番組に私がどう関係しているのか、と申しますと、、、すでに私のブログを継続的に見てくれている方は気づいていると思いますが、このブログをみて、番組プロデューサーが連絡をくれたのです。
そこからこのマリでのイイ男の条件のリサーチをお手伝いさせていただき、我らが青年海外協力隊のマリ隊みんなでリサーチをして、情報提供を行いました。

マリでのイイ男の条件とは、、、

番組、面白かったです。すでに放送が終わってしまっていますが、内容はここには書きません。
もし興味がある方は個人的に連絡をください。番組の録画をお見せできるかもしれません。

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動き出した時間

あの悪夢のような大震災からちょうどひと月。
やっと私の中の時間が、動き出しました。

青年海外協力隊として日本から遥か遠く、西アフリカという土地にいながらにして、情報だけほぼリアルタイムでネットから集まってくる。
続く地震、津波、そして原発。
復興に動き始めた被災地に襲いかかる余震、私の実家もある首都圏の停電などによる混乱と、続々と公開される被災地の状況や当時の話し。

溢れかえる情報に、何時まで経っても、ただオロオロするばかり。
そんな中、私の日本にいるいろいろな仲間たちが、それぞれに考え、それぞれの行動を起こしているという現状。

ずっと心苦しく、自身の無力に苛まれていました。

もちろんその間もこちらでの活動は続き、いろいろと報告をしたい、ブログに書きたい出来事もありながら、ずっとずっと足を踏み出せないでおりました。

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忙しい一日でした。

学校では全く新しいクラスが開始されたようで、昼食のサンドイッチを頬張っているときに、おもむろに紹介されました。
フランス語もバンバラ語も話せない、と紹介された後でなにか喋ってと振られて、それは難しいなぁ、と咄嗟に困った返答しかできませんでした。

生徒にはパソコンを使うとどんなことができるか、とかを話して、それからパソコンの各機器の説明を簡単にしていたようですが、その途中で、

「あれ?スピーカーがない」

という事になりました。この教室には10個有ったはずだ、何故無いんだ、と。

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マリの会社訪問

orange

今日は朝から学校のインターネットの機械(ルーター)が壊れてて、交換してもらいにオレンジ(マリに二つある電話会社のうちの一つ、フランス企業)の本社ビルに行きました。校長と一緒に。


この本社、ACE2000という新しい地区の真ん中にあり、この国には珍しい地上4階地下1階の大きなビルになっています。

 

その威容にも圧倒されますが、社内のセキュリティーシステムに驚きました。

IDカードで扉を開閉するシステムが導入されていたのです。しかも、ふつうに先進国と変わらない近代的なオフィスに、男女半々(むしろ上のポジションに女性が多いように見える)の従業員。
これはフランス企業だからなのかもしれませんが、衝撃でした。

普通に先進国と変わらない、この建物の中だけは(^^ゞ

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Muammar_al-Gaddafi-09122003[1].jpgカダフィ大佐
wikipediaより

ついにリビアにも、革命の波が押し寄せてきましたね。
ここ、マリに住むものにとっても、これは対岸の火事ではなくなってきた、ということです。

どういうコトかと言うと、このマリという国、実はそうとうリビアと関係が深いんですね。ただ国が地理的に比較的近く(隣国アルジェリア・ニジェールを挟む位置)にあるという地政学的な問題だけではなく、リビアの最高権力者のカダフィ大佐が、老後はここマリに住みたいという意向があるようで、この国に対する莫大な投資が進められているのです。
現在至る所で建築ラッシュの感のあるバマコですが、一等地に広大な敷地を占有している幾つものホテルや建築中のビルディング、これらの多くにリビア〇〇という名前がついており、カダフィ大佐の写真が掲げられているのです。

そんな時にリビアでもし革命が起こったら。。。

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JOCV派遣記念式典

P1020984_s.jpg私たち22年度2次隊が先発隊で手前の列、民族衣装を着た4人。後列が同3次隊の5人となります。

JOCV(青年海外協力隊)の派遣を記念した式典が行われました\(^o^)/
私は水色の民族衣装で参加、意外に好評でした!!

非常に盛大な式典で、マリ外務協力省の大臣と、日本在マリ大使も参加してくださいました。

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自主的に隊員総会

自主隊員総会'10

マリ隊、次の22年度4次隊はありません。
従いまして、当面は現状の9名で活動を行うことになります。

そんなこともあり、初派遣チームとしての私たちマリ隊9人、明後日10日には青年海外協力隊記念式典というものを開いていただきます。
しっかりと、マリの国民に対して、日本の協力隊がボランティアに来た、ということをPRしてきます。

で、ちょうど3次隊が現地語学訓練から首都に戻り赴任までの間であり、2次隊も全員首都に集合して式典の準備をしているところで、自主的な隊員総会を開催しました。

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日本人コミュニティ

私は日本人のコミュニティを大事にしています。
それは、このマリという国にはまだ、日本人が数えるくらい(と言っても、実際数えたら40人くらい長期滞在者がいる!)だから、ということもあるし、そもそも言語の壁が大きい私には、この日本語で自由に話ができる人たちほど、貴重な存在はいません。

そして、私たち協力隊員よりもずっと自由に日本と行き来している企業の関係者たちは、日本食などの物資もわりと備蓄されています。
そんなみなさんが、協力隊の隊員に良くしてくれていて、時々ほんとうに貴重は物資を支援してくれます。

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日常の風景

通勤風景1何気ない日常の、
何気ない通勤風景。

すでに慣れてしまってなんとも思わない風景も、マリについたばかりの頃は当然何もかもが新鮮で、こういった日常風景がその国のことを知るうえでは意外に重要だと気がついた。

通勤風景2ソトラマの助手席から撮影、
バマコ駅近く(アライダ)

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