マリ人の価値観について、優先順位、という切り口で見ていきたいと思います。
何を優先するか、その一点で価値観というものが如実に現れます。
当然、大事にしているモノやコトは優先されます。
一方、大事にしていないというよりもマリ人の場合最初から念頭にない、
もしくはそういった概念がないというものに関して優先順位が下がっているように見受けられます。
これらの価値観は宗教にも多大な影響を受けているものと考えられますが、
その辺も少し考慮に入れながら、私なりの観察と考察を行ってみました。ご覧ください。
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考え方、概念そのものがない、という場合は当然ながらそれに相当する言葉が無い、ということになると思います。しかし残念ながらバンバラ語でその単語があるかどうか、まだ分かっていません。
ですのでこれはあくまで私が個人的に感じたことです。
それは、丁寧という概念。
モノを丁寧に扱う、丁寧に作る。
ありとあらゆるモノが乱暴で雑な気がしていました。
服の縫製から建物の壁やヒトの扱いまで。
なぜそうなのか、そういう文化だから、と言ってしまえばそれまでですが、それでは物足りないので、掘り下げてみたのです。その結果思い至ったのがこの概念がない、ということ。(他にもこの雑な理由については幾つかあるので、それはまた別の機会に)
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