これについて書きたくて、ブログを始めたと言っても過言ではない。
ソトラマ(タイプによってドゥルニとも言う)
それは数少ない公共交通機関(私営だが)。
バマコの町での市民の移動手段は、このソトラマと呼ばれるバスのような乗り物が一般的だ。
他にはタクシー、(大型の)バス位しかない。
(参考までにこれらの写真を見ていただきたい。)
そんな乗り物、もはや名物と言えるシロモノだが、協力隊員の私は乗る。いや、載る。
まず、緑色である。
ドゥルニと呼ばれるのは、オープンタイプ(と勝手に呼んでる)の荷台に屋根がついたタイプだが、これも同じ緑色。
現在はドゥルニから、収容人数の多いソトラマへの移行期のようだ。
そしてボロボロである。
当然日本の視点では、とっくにスクラップだろう。
ワンボックスカーの後部座席全部くり抜いて、長椅子を周囲にぐるりと置いた、そんなそんな乗り物。
ざっくり言えば鉄板で作った箱にタイヤとエンジンをつけただけ。これで動くから凄い!
バッテリーなんて形だけしか積んでないから押しがけが当然のモノもあるし、普通にエンストするし。
値段は125FCFA(フランセーファーと読む)(約25円)なんと中途半端な。でも安い!!
ターミナル(主に市場:マルシェ)からターミナルまでの区間が均一料金。
でも近距離だと100FCFAにまけてくれたり、交渉してまけさせたり。
運転手と車掌の基本2人構成。
車掌がポケットから釣りをおもむろに出し、足りないときは高く取られるか多めに返してくれるか。
ルートはだいたい決まっているが、諸般の事情により違う道を通ったりする。
乗るときは道端で手を上げてアイコンタクトで捕まえ、
「ワタシ ココデ オリル(ン べ ジギ ヤン)」とカタコトで言えば降ろしてもらえるw
こちらで付き合いのある日本人は全員、当然乗らない。外人(白人)も、ほぼ乗らない。
それでも乗らなければ生活できない、現地のレベルで生活する協力隊員。
(もっとも、バックパッカーや音楽の修行に来た旅行者などは乗るようだ)
慣れればこんなに快適なものはない、が、最初はこれほど嫌で、怖いものはなかった。
想像して欲しい。
黒人がワンボックスカーの後部座席にぐるりと17-8人、所狭しと(実際時に重なりながら)詰め込まれ、
(外人慣れしていない私が)好奇の目に耐えながら乗る。この臆病な私が、だ。
しかもマリ人、とってもおはなしが大好き♪ 油断するとすぐに声をかけてくる。
「おい、シノワ(中国人)、なんでタクシーに乗らないんだ?」
「私の乗車賃も出してよ!あんた金持ってんでしょ」
これがホントのブラックジョークw 決して悪気はありません。
こうやって軽口をたたきながら、多民族国家が成立しているのです。
お互いの不満のガス抜きを、うまい具合にやるんですね。勉強になります。
って、勘弁して下さい。私ボランティアです。
最初はバンバラ(現地語)も全くわからなくってどこに行くかすら不明。
ソトラマの乗員は基本、フランス語が通じません。
恐怖でオドオドしちゃうし、目的地に辿りつけるか、必死で外を眺めてるのに。
そう、安全面は一応結構考慮されています。
鉄の箱ながら、尖った部分は極力内容に鈑金されてるし、窓の外に手や顔を出すと怒られる。
全員が着席するまで出発もしない。でも車掌はよく車からはみ出してるけど^^;
そんなこんなで当初はなんどか同期隊員とソトラマの旅をした。
iPhoneを片手に、GPS&GoogleMAPで現在地を確認しながら。
(助かった?ホントにiPhone有ってよかった(ToT))
今ではもう、おそらく日本人で一番多くソトラマに乗ってる。
だって毎日、出勤で使ってるんだもん。それはね。
そんなわけで、現地語も話せないのに、いつものソトラマに乗るだけはできる様になったが、
他の隊員は普段乗らないのに言葉が話せるから平気で乗ってる。。。なんか私、残念orz
でもこうして、現地の人と同じ目線で生活すること、悪くはない。
申し訳ないが、自家用車や運転手のいる外国人とは違う、本当のマリ人の暮らしを肌で感じる。
協力隊員らしさ満載。
もっともっと、言葉も覚えて現地化すれば、また更に見えてくる世界も変わるだろう。
絶対に旅行や外人としての滞在では感じ得ない、
マリ人をたくさん感じて日本に帰りたい。
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