マリはどんな音か、というと、、、

一言で言えば、『 喧 騒 』
そうウルサイのです。

特に音に関しては、物音を立てない、無駄に騒がない、など日本人的な美徳が強く反映されている部分だと感じました。
この国に来てからは。

 

実は最近、体調を崩して学校を休んでいたこともあり、昼間にずっと寝ていました。
そのせいもあって、比較的夜遅くや朝早く、といった時間に目が覚め、久しぶりの感覚に襲われたのです。

そう、この国に来てすぐ、3週間の現地語学訓練で電気も水道もない村にホームステイをしていたときの感覚でした。

小鳥のさえずり、鶏や野犬の鳴き声など、静かな空間に響き渡る動物の声。

懐かしくなって、音について思いを巡らせてみました。


まず日常的な生活の音(※私の家はマンションです)

  • 家の中にモノが少ないから、響きます。反響します。
  • 壁はブロックを積み合わせて隙間を埋めただけだから、上下左右の生活音が聞こえます。
  • 騒音公害といった概念はまるで有りません、スピーカーを爆音で鳴らします。家の中でも路上でも。
  • 大きなスピーカーを持っているのはおそらく自慢なのでしょう、毎週末路上で即席クラブが開かれます。遅くまで、、、
  • 一日5回、至る所に在るモスクからスピーカーを使った大音量でお祈りが聞こえてきます。必ず最初の一回は夜明け前です(^^ゞ

そして話し声や会話の音

  • 話し声の抑揚が激しく、ダイナミックレンジが広く、急に変化します。
  • 小さい相槌(喉を鳴らす)から裏声での驚きの表現まで、多彩でドラマチックです。
  • すぐ隣にいるのに、大声を出します。それも突然。
  • でも、遠くにいたり小さい声のときも、ちゃんと聞こえています。
  • 遠くにいる人にも、普通に「超」大声で話しかけたり挨拶したりします。

更にソトラマ、バイク、乗用車などの音

  • クラクションは警笛ではありません、注意のために使います。むしろ「鳴らすことが親切だろ」といわんばかり。
  • 信号が変わるか変わらないかのタイミングで鳴らすのも親切です。確かに信号が見難い所にありますから。
  • 客を拾いたいタクシーは道端を歩いている人に、全開クラクションです。「いや、乗りません!」って。
  • 特に外人を見た運転手は狂喜乱舞(?)クラクションを鳴らし続け、挙句に乗らないことが悪いかのように振舞います。

これらは、本当にごく、ごく一部の音たちです。

決して恣意的なわけではなく、実際にうるさく、またそれに対して寛容な文化なのです。
若干、このに関しては、ストレスを感じています。でも慣れるしか、仕方ないのですね。

 

夜も遅くまで騒がしいのは、昼が暑いから。つい先日は最高気温が47℃でした。
そんな中、昼間に活動的なことは自殺行為で、比較的ゆったりと日陰で過ごします。
従って、必然的に夜、活発に生活します。

しかしこの国にまだ慣れていない私は、夜は早めに寝るようにしています。

そのあたりのミスマッチもあり、冒頭のようについ、静かな時間帯に出会うと懐かしさを感じてしまうのです。

尤も今でこそ懐かしいという表現を使えますが、当時(6ヶ月前)はたったの3週間が恐ろしく永く感じ、まるで永遠にこの、電気水道のない世界で生きていくのか、と恐怖を感じたことは、ココだけの秘密にしておきます。