/* */ 2012年1月のエントリー 一覧 <西アフリカ、マリ共和国にて>

2012年1月のエントリー 一覧

私の住むマリの首都バマコの中心部に一本の大通りがあります。
この道路がこの戦いの主戦場です。

まずはその大通りの解説から。
4車線相当の直線で、大河ニジェールを渡る橋の袂から、バマコ駅まで続いています。
一年前、マリに来た当初はまだブロックはありませんでしたが、現在は中央に分離ブロックが置かれ、
2車線相当ずつのレーンが二本、ズドン!と通っています。
その長さは約1.2キロ。まるで青山通りのような存在感です。

こちらが市街地の地図です。


より大きな地図で バマコの家と学校 を表示

中央の青紫の線が件の大通り。
左側に見える黄色い家が私の家。
右上の緑の家が、配属先の職業訓練校です。

私は毎朝この大通りまでソトラマ(乗り合いバス)に乗り、通りのど真ん中で乗換えを行い、学校まで出勤していました。
(後述のようにこの戦いの進展に伴い、通勤経路・バスの乗り換え場所も変わってしまいましたが)

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と、言うことで前回からの続き、開発途上国における所得向上のアイディア、具体的アクションプラン編です。

前回はインターネットを使って時給500円の仕事が出来れば、この開発途上国においては大金持ち(とまでは行きませんね。実際は小金持ちです)に成れる、というところまで行きました。

その方法とは、

マーケットプレイス、というネット上でのお仕事情報交換サイトを利用するのです。

簡単で当たり前すぎる答えですね。

日本でもネットバブルがもてはやされた10年ちょっと前から、楽天ビジネスなどビジネスマッチングサイトがありました。
もはやフリーランスやSOHO、小規模事業体にとっては当たり前のサービスとなっている感もあります。が、国や言語が違えば常識が変わる、という事で開発途上国から国を超えてこういったサイトを利用してお金を稼ぐという発想はなかなか出てきません。しかも、途上国側からすればそんなことが出来る、という情報もありませんし想像も出来ないものなのです。

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インターネット

開発途上国と言いましたが、私は西アフリカの内陸国マリにしか住んだことがありませんので、あくまで彼の地における経験(現在進行中ですが)を基にひとつの所得向上のためのアイディアを提案したいと思います。

私は現在PCインストラクターという職業で協力隊として派遣されておりますが、この仕事における究極的な使命は、派遣国におけるITリテラシー(情報技術に関する理解度)の向上だと考えております。しかし現実には、配属先として職業訓練校(高校生や大学生に相当)において、教職員を中心にワードやエクセルなどのオフィス製品の使い方、それも初歩の初歩を教えている、そのためのマニュアルを提供しているといった活動を行っております。従って、マリという国全体に対するITリテラシー向上のホンの入り口の一部分をお手伝いしているに過ぎないのです。

さて、開発途上国共通の問題として、富の偏り(直接的に言うと貧富の差)が顕著であり、それにあわせて人間開発(主に教育)にも非常な格差が生じているということがあります。私はこの教育格差に関しては、ITの力で幾分か改善できる余地があるのではないか、と信じています。

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