私の住むマリの首都バマコの中心部に一本の大通りがあります。
この道路がこの戦いの主戦場です。
まずはその大通りの解説から。
4車線相当の直線で、大河ニジェールを渡る橋の袂から、バマコ駅まで続いています。
一年前、マリに来た当初はまだブロックはありませんでしたが、現在は中央に分離ブロックが置かれ、
2車線相当ずつのレーンが二本、ズドン!と通っています。
その長さは約1.2キロ。まるで青山通りのような存在感です。
こちらが市街地の地図です。
より大きな地図で バマコの家と学校 を表示
中央の青紫の線が件の大通り。
左側に見える黄色い家が私の家。
右上の緑の家が、配属先の職業訓練校です。
私は毎朝この大通りまでソトラマ(乗り合いバス)に乗り、通りのど真ん中で乗換えを行い、学校まで出勤していました。
(後述のようにこの戦いの進展に伴い、通勤経路・バスの乗り換え場所も変わってしまいましたが)
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一年が過ぎて生活に慣れ、高まるストレスへの対策として自分のアウトプットをシャットアウトしてあまり考えないように暮らす様になってしまいました。日々が繰り返しとなっていく中でやはりどうしても頭をもたげてくるのは、なぜアフリカは発展しないのか。という事。
やはり旅をするのとその地で生活をするのとは大きく違い、本当にいろいろなことが現地人の視点で見えるようになるものです。
現地の生活者の目線でこの件についていろいろと考え、周囲のマリ人とも話していました。ちょうどそんな時、こんな意見を持っている人のブログを発見しました。
アフリカが発展しない理由(2010/02/07) =Chikirinの日記=
少し刺激的な考え方かもしれませんが、こうした考え方もある、という事。
この方、アフリカに住んだことがあるのかはわかりませんが、非常にクリティカルで斬新なアイディアをお持ちだ、と感心しました。
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日本に暮らしていると四季というものがあり、それが当たり前です。
海外旅行が身近になった昨今、国や地域によってはもちろん四季がないということはみんな理解しています。
ところが。
こうして四季のない国に暮らして約一年。そのことの意味について色々と思います。
旅行では感じられなかった、一年間、という単位を通してみた季節感。
今回はマリの気候、天気や気温などについて考えてみたいと思います。
日本の方のために、このマリの気温が分かる天気予報をブログの右のほうにつけてみています。
時々マリは今どんな気候かをみていただけると、この国を理解する一助になるかもと思っています。
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マリ人の価値観について、優先順位、という切り口で見ていきたいと思います。
何を優先するか、その一点で価値観というものが如実に現れます。
当然、大事にしているモノやコトは優先されます。
一方、大事にしていないというよりもマリ人の場合最初から念頭にない、
もしくはそういった概念がないというものに関して優先順位が下がっているように見受けられます。
これらの価値観は宗教にも多大な影響を受けているものと考えられますが、
その辺も少し考慮に入れながら、私なりの観察と考察を行ってみました。ご覧ください。
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ずいぶんご無沙汰してしまいました。
色々と書き溜めてあるので、少しずつまたレポートいたします。
で今回はアフリカ貧困国における政治にまつわる話です。
といっても私の文章ではなく、下記の記事をご紹介させていただきます。
アフリカ貧困国の特権階級。(2011/06/05) =Tokyo Life=
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5/30月曜の夜に腹痛が始まり、
翌31(火)一日様子を見た上で、夜に病院へ。そのまま入院となり、水木金土と入院しています。
症状はまず腹痛。胃から腸にかけて、直接握られている様な痛み。それから下痢。ダイレクト感あふれる直通便。そして吐き気から来る食欲不振。当初はこれに加えて、38度近い微熱。
現状(6/4早朝)はわずかな腹痛、出ない下痢、吐き気、ダルさ。はっきりいって、改善は見られず。熱は下がった様ですが。
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マリはどんな音か、というと、、、
一言で言えば、『 喧 騒 』
そうウルサイのです。
特に音に関しては、物音を立てない、無駄に騒がない、など日本人的な美徳が強く反映されている部分だと感じました。
この国に来てからは。
実は最近、体調を崩して学校を休んでいたこともあり、昼間にずっと寝ていました。
そのせいもあって、比較的夜遅くや朝早く、といった時間に目が覚め、久しぶりの感覚に襲われたのです。
そう、この国に来てすぐ、3週間の現地語学訓練で電気も水道もない村にホームステイをしていたときの感覚でした。
小鳥のさえずり、鶏や野犬の鳴き声など、静かな空間に響き渡る動物の声。
懐かしくなって、音について思いを巡らせてみました。
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近いんです!!
車とヒトとの距離が。
というよりも、車の車間距離というか、車と車の間隔も、車とバイクであっても、とーっても近いんです。
本当に、5ー10cm(むしろぶつかってる)という超至近距離に存在します。路上にいる二者が。
ソトラマ(前述)からよくはみ出している、車掌のお兄さん(プロンディケと呼ばれる)はソトラマが走り出してから、車に飛び乗ります。
そしてソトラマは市場の非常に狭く、密集した場所に停まるのでソトラマ同士のすれ違いは、本当にスレスレなんです。
すれ違いながら、プロンディケはうまく避けて飛び乗ります。
(一瞬の判断ミスで、ミンチになることは間違いありません(-_-;))
バイクもたくさん走っていますが、こちら、免許も車検も(本当はあるかも知れませんが、)そんなもの存在しないように、縦横無尽に走り回り、道なき道を乗り越えていきます。故障したものもボロボロなまま走り続けます。
当然歩道でも通ります。やっぱり、近いんです。バイクとヒトとの距離が。
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バマコ市内を通行するソトラマ
これについて書きたくて、ブログを始めたと言っても過言ではない。
ソトラマ(タイプによってドゥルニとも言う)
それは数少ない公共交通機関(私営だが)。
バマコの町での市民の移動手段は、このソトラマと呼ばれるバスのような乗り物が一般的だ。
他にはタクシー、(大型の)バス位しかない。
(参考までにこれらの写真を見ていただきたい。)
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考え方、概念そのものがない、という場合は当然ながらそれに相当する言葉が無い、ということになると思います。しかし残念ながらバンバラ語でその単語があるかどうか、まだ分かっていません。
ですのでこれはあくまで私が個人的に感じたことです。
それは、丁寧という概念。
モノを丁寧に扱う、丁寧に作る。
ありとあらゆるモノが乱暴で雑な気がしていました。
服の縫製から建物の壁やヒトの扱いまで。
なぜそうなのか、そういう文化だから、と言ってしまえばそれまでですが、それでは物足りないので、掘り下げてみたのです。その結果思い至ったのがこの概念がない、ということ。(他にもこの雑な理由については幾つかあるので、それはまた別の機会に)
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水色のテカテカした生地で、ゴワゴワ(正直見た目はナイロンっぽい)の服。生地の事をバザン、バゼンと呼び、その服のことをブブと呼ぶそうです。
私が働く学校の校長先生に、伝統衣装を買っていただきました(^o^)/
2月に入って、私たち青年海外協力隊がマリに入ったことを記念して、『記念式典』というものを開いていただくことになりました!その式典、昨年9月末にマリ入りした平成22年度2次隊と、今回1月にマリ入りした平成22年度3次隊の併せて9名が、最初の日本人ボランティアと言う事になるのですが、大統領も出席していただけそうなお話しですし、かなり盛大な会になるかと思います。
うちの校長含め、受け入れ先の主要なメンバーも招待されています。
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バマコの町を歩いていて、一番最初にすぐに目に付くのが、ゴミの多さだ。
路上に無造作に投げ捨てられたゴミ。
生活をしていると、その問題は顕著だ。
ソトラマ(バスの一種)に乗ると、目の前で芋やらピーナツやらを食べる。
皮をむいて、そのまま車内か窓の外に投げ捨て、ひたすら食べる。
時々車外に捨てるときに、通行人に当たりそうになり、見ているこちらがヒヤリとする。
(口に入れたものもぺっと吐き出す。これは好きになれそうもない)
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